ヨガ留学はインドがおすすめ!費用や資格などを解説
人気の趣味や習い事としてここ数年トップランキングに入り続けているヨガ。実際に、スタジオや教室に通っている人や、一度くらいは体験したことがあるという人が多いのではないでしょうか。
人気の理由はやはり、心にも体にも気持ちの良い効果を感じやすいから。そしてその魅力に魅せられて、生徒として通っていた人が先生(インストラクター)になること目指し、専門の勉強を始めることも少なくありません。現在、日本でも専門の勉強やインストラクターの資格をとることが可能ですが、ヨガの本場インドでも数々の講師養成講座(Teacher’s Training)が開催されていて資格取得が可能です。
せっかくですから、本場の地でタメになる知識と資格を得て、これからの人生にスパイスを添えてみませんか。
インドのヨガ留学が人気な理由
〈人気の理由1〉知識が身につきやすい
インドにヨガ留学をする一番のメリットはやはり、「本場であること」でしょう。ヨガはヒンドゥー教の思想や独自の哲学に根ざして育まれた理論と実践です。そのため、勉強をすすめてゆくとヒンドゥー教の神話に触れたり、サンスクリット語(インドの古い言葉)の単語が出てきます。
その時に自分が本場にいれば、例えば近くのお寺に行けばテキストで読んでいた神様の像をいることができたり、正しい発音で単語を教えてくれる人に容易に出会えます。リアルな体験をすぐにできる環境にいるからこそ知識が身につきやすくなる、それがインドのヨガ留学の最大の魅力でしょう。
〈人気の理由2〉日本での資格取得よりも、同内容が安価に受講できる
インドでの資格取得は日本でするそれよりも、受講料が安価です。日本と比較するとインドは物価が安いため、滞在費も安く抑えることができます。
一定期間日本を離れ留学という形でヨガの世界に浸ると、学びに集中しやすく、より深い知識や体験を得ることができるため、資格取得のためではなく自身のリトリート目的でヨガ留学をする人も増えています。有意義な休暇の使い方です。
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インドのヨガ留学で得られる資格・スキル
現在、ヨガのインストラクターとして活動するのに有効な資格として、以下2つが挙げられます。
- 全米ヨガアライアンス認定ヨガインストラクター資格(通称RYT-200/500)
- インド政府公認認定ヨガ教師
インドで開催されているヨガ講師養成講座(Teacher’s Training)でも、これらの資格を取得できるところがほとんどです。
いずれかの資格でも保持していれば、世界中のどこででもヨガインストラクターとして活動できます。通おうとしている講座ではどちらの資格を取得することができるのか、あらかじめ確認しておきましょう。
また、集中してヨガ漬けの日々をおくることで身体能力は確実にあがります。そのため、できなかったポーズができるようになりやすいです。本場のヨガの先生と長い時間を共にすることで、食生活についての解釈や、日常での心身のケア方法など、広い意味でのヨガのスキルは確実に高まることでしょう。インドへのヨガ留学は、スキルを身につけるというよりも、インドの文化、ヨガの文化を身につけることができる、というイメージがぴったりです。
インドのヨガ留学にかかるコスト
インドにヨガ留学をする場合必要になるのは、大きく以下3つです。
- 講座受講費
- 渡航費
- 滞在費
講座受講費はRYT-200を取得する200時間学ぶコースで10万円~20万円ほど(地方や施設、スクールによって価格に幅あり)が相場といえるでしょう。価格に幅があるのは、それが通訳付きのコースか否か、講座中の食費が含まれているかなど、細かな条件が異なるためです。
インドでの滞在費はピンからキリまで。ドミトリーやゲストハウスに滞在すればとても安上がり(1泊数百円~可能)になる一方、立派な高級ホテルに滞在すればもちろん高額(1泊数万円~)がかかります、希望する生活ランクによって滞在費は大きく異なりますので、一概な相場を出すことは難しいです。
例えば、安価なゲストハウスやドミトリーに宿泊する場合は以下のような予算感になります。 宿泊先や生活ランクを現地ローカルと同程度にすると、このような金額からヨガ留学が可能です。
例)講座受講費 10万円、航空券10万円、宿泊と食費1日1000円×30日:総計23万円
通学制のスクールの他に、アシュラム(修行道場)へ滞在しながら、ヨガの講座を受講するコースもあります。この場合、滞在費と受講費がすべて含まれた金額になります。滞在費、食事、おやつ、受講費など、日常にかかるコストが含まれているのでお得ではありますが、生活のスケジュールやリズムがすべて修行仕様になります。
コストの高低を決め手にするのではなく、自分にあったスケジュールや内容、生活レベルを選んで快適なヨガ留学生活を送れると良いですね。
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インドのヨガ留学で必要な英語のスキル
インドでのヨガ講座は基本的に英語での授業となるところがほとんどです。ヨガの授業の中には、ポーズの練習のみならず、人体についての解剖学や哲学、アーユルヴェーダ(インドの伝統医学)も内容に含まれるため、英語のスキルが必要になります。
インドの人が話す英語は、ヒングリッシュ(ヒンディー×イングリッシュ)と表現されることもあるほど独特の発音もあるので、英語に慣れている人でも耳が慣れるのにすこしコツを要するかもしれません。しかし、発音が独特でも文法は複雑でないことが多いので、日常生活に困らない程度の英語力があれば、講座を受講することは難しくないでしょう。
英語が全くできない場合は、「日本語通訳付き」のコースを選べば問題がありません。コースや施設によっては、通訳付きの講座を提供しているところもあるので探してみましょう。
インドのヨガ留学で必要なヨガのスキル
日本である程度、ヨガスタジオやヨガ教室に通っている経験があれば、どなたでもヨガ留学をすることは可能です。「全く初めて。ヨガを一度もやったことがない」という人がいきなりインドにヨガ留学をするのは厳しいかもしれませんが、ある程度経験がありヨガの心地よさを知っていれば、誰でもトライすることができます。
ポーズは全世界共通ですので、英語や技術が足りなくても「ポーズが気持ちいい」「ヨガが楽しい」という姿勢があれば、現地の講座や共に学ぶ仲間にも馴染めます。
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インドのヨガ留学の期間と一日のスケジュール
ヨガ留学は資格取得講座の場合、20日~30日でひととおり修了することがほとんどです。
そんなにインドに滞在できない!という方はドロップインで楽しめるヨガ教室へ行くことをおすすめします。
一日のスケジュールは講座の受講先によって異なります。受講先がスクールやヨガスタジオの場合、朝に集合し、午前中の講座を終えたらお昼休憩、そして午後の講座を終えて帰宅、という一般的な学校とさほど変わらないスケジュールです。宿題が出るところも多いのも、まるで学校のようです。
ヨガの練習の中には、浄化法や逆転のポーズなども含まれるため、それらの練習予定の前日や当日の朝は食事の制限が指示されることもあります。まさしく、ヨガが日常に溶け込んでいる生活を体験できます。
受講先や滞在先がアシュラム(修行道場)の場合は24時間のスケジュールが決められていて、生活のすべてをヨガにすることができます。例えば、筆者が体験したアシュラムでは以下のような1日のスケジュールが組まれていました。
5:30 | 起床(モーニングベルが鳴る) |
6:30~7:30 | 朝の講座(瞑想や講話など) |
8:00~10:00 | 午前の講座 |
10:00~11:00 | ブランチ |
11:00~12:00 | 奉仕活動(掃除など、担当の作業をする) |
12:00~13:30 | 座学講座 |
13:30~ 14:00 | おやつ休憩 |
14:00~18:00 | 午後の講座 |
18:00~20:00 | 夕食 |
20:00~ | 夜の講座(瞑想や講話など) |
22:00 | 消灯 |
基本的にはこのスケジュールの日々ですが、たまに瞑想の時間が散歩になったり、高僧のお話を聞く時間があったりと、日本では絶対にできない貴重な体験がたくさんありました。
空き時間も必死に宿題をしたり練習をしたり、瞑想をしたり…凝縮したスケジュールではありますが、共通する学びや趣味を持つ世界各国の人たちと大人になってからする寮生活のような日々はとても楽しいものでした。
インドのヨガ留学先の探し方
さすが本場ですので、インドの広い範囲、様々な地域でヨガ留学のできる講座が開かれています。
都市や地方によって、講座の内容に特徴があったり、開催されている流派が異なります。例えば、北インドのヨガで有名な聖地・リシケシュでは、あちらこちらで講座が開催されていますが、内容はハタヨガ、陰ヨガ、アイアンガーヨガ、シバナンダヨガ、など多岐にわたっていてさすが聖地!といえるほど様々な流派を見つけることができます。
リシケシュの街にはアイアンガーヨガの有名講師のスクールもあります。南インド・マイソールはアシュタンガヨガの第一人者の先生のスタジオがあるので、アシュタンガヨガを学びたい場合は南インド・マイソールを目指すのが良いでしょう。都会に暮らしながらヨガスタジオに通って講座を受講したいなら、デリーやムンバイなどの大都市がおすすめです。
自分がどの流派を学びたいのか、どのような生活を体験したいのか、それによって留学先を選びましょう。せっかくの留学ですから、なるべく望むような生活ができて、学びたい知識を得られるのと良いですね。
日本国内で留学先を探す
どの地方にどんな流派のスタジオやスクールがあるのか、インドのどこに良い先生がいるのかは、日本でその流派のヨガを教えている先生に聞くのが確実です。インドでヨガ留学やヨガ体験をしたことのある人の実体験話に勝る情報はありません。ですので、留学先を探すよりも、まずはインドでヨガ留学あるいはヨガ体験をしたことのある日本人を探す、のがコツのひとつです。そのためにも、まずは日本のヨガスタジオやヨガ教室に通って人脈を広げてみましょう!
不定期ではありますが、日本の旅行会社にてヨガ留学のパッケージツアーが発売されている場合もあります。インド旅行に強い旅行会社の企画ををこまめにチェックするのも有効です。
インド現地で留学先を探す
最もおすすめの「インドのヨガ留学先の探し方」は、リシケシュに行って自分の足で気に入る講座や先生を見つけることです。リシケシュの街にはたくさんのヨガ教室と先生が存在しています。そしてその多くがインターネットで検索して発見できるものではありません。街を歩く中で見つける張り紙や、カフェでたまたま隣になった人から聞く口コミの中に、小さな教室に自分に合う先生や講座が潜んでいるものです。
体だけでなく、心のことや生活のすべてまでを実践してゆくことがヨガですから、本当に自分に合う尊敬できる師と出会って日常のすべてにおいて学びを深めることができるのが最も理想です。そのような師はインターネット検索では見つけられません。不思議の国インドで、不思議な、だけれども必然な出会いをして師や講座、留学先を見つけるのが一番です。ただ、これは現実的な難易度がとても高いことですから、ながく旅に出るスケジュールの余裕がある際に試してみてください。
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ヨガ留学のおすすめ施設
これまで多くの日本人を受け入れてきた実績があり、通訳付きのコースもある(もちろん通訳なしの日程も)いくつかの施設をご紹介します。
シバナンダヨガセンター(Sivanand Yoga Center)
インドの各地に点在しているシバナンダヨガセンターでは、各センターで講師養成講座(Teacher’s Training)を開催してます。一年中を通して気候の良い南インドのセンターから、ヒマラヤに近い聖地ウッタラカンドのセンター、大都市デリーのセンターまで、各地にセンターがあり好みの場所を選べることが魅力です。学べる内容はシバナンダヨガ。センターとスケジュールによっては、日本語通訳付きのコースもあります。
センターに滞在しながら集中して講座を受けることで、生活のすべてがヨガになる特別な体験を得られます。
ヨガニケタンアシュラム(Yoga Niketan Ashram)
リシケシュにある有名なアシュラム(修行道場)です。アシュラムですので、起床から就寝まで一日のスケジュールが決められている滞在方式になりますが、行動規範やスケジュールがそこまで厳しくないため、滞在しやすい本場のアシュラムとして日本人や欧米人にも人気です。長期滞在をしている人も多く見かけます。
アバターヨガ(Avatar Yoga)
リシケシュにある、スクール型の施設です。スクール型なので、近くのお好きなゲストハウスやホテルに滞在しながら講座に通うことができます。
朝から夕刻の講座の時間以外は、自由な生活ができるのがスクール型施設の利点です。アバターヨガではこれまで、日本人を含む多くの外国人のヨガ講師を排出していますが、その講座内容はインドの伝統的なもので、わりと時間を自由に使えるスクール型なのに本格的な知識を身につけられるとして人気があります。
講師養成講座(Teacher’s Training)の開催頻度が多いのも、参加しやすい理由のひとつといえるでしょう。
まとめ
本場で本格的な知識を身につけるヨガ留学は、人生の中で大切な思い出としていつもまでも残ることでしょう。その後の人生を変えるきっかけにさえなるかもしれません。だからこそ、自分にぴったりの師・講座・滞在先に出会ってもらいたいと思います。ヨガとともに新しい人生の扉を開く人を応援しています。