インドのガンジス川に関するウソ・ホント
この記事を見ている方の中にはこれからインドのガンジス川へ行こうとしている方が多いと思いのではないでしょうか? ガンジス川は汚い、危ない、挙句の果てには死体が浮いている、、などという噂を聞いて不安に思っていませんか?今回はあなたのそんな不安を払しょくするために、3日間連続でガンジス川を楽しんだ筆者が、ガンジス川に関するウソ・ホントをご紹介していきます。
ガンジス川のある場所
ガンジス川はインドのヒマラヤ山脈から北インドを中心に流れている巨大な川です。川なので流域であればどこでも見れるのですが、日本人がガンジス川を見に行く場合にはバラナシという都市を訪れることがほとんどです。バラナシには無数のガート(沐浴や儀式をする場所)があり、インド国内からたくさんの方が訪れます。
バラナシにはガンジス川の他にも訪れてほしい観光スポットがたくさんありますので、そちらもぜひ訪問してみてください。
ガンジス川があるバラナシへ行くには、インドのデリーから飛行機なら約1時間で行くことができます。詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
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ガンジス川には火葬場がある
ホントです。
ガンジス川には複数の火葬場があります。しかし、日本にあるような火葬場ではありません。火葬をする場所に屋根は無く、遺体に薪を乗せて焚火のように遺体を燃やします。遺体を燃やすのは火葬師という火葬のプロで、代々カースト制度の中でこの職業をすることを決められています。
ガンジス川では、火葬場の近くに行ってその様子を見ることができますが、撮影は禁止されているので十分に注意をしてください。
ガンジス川には死体が流れている
半分ウソ、半分ホントです。
ガンジス川には火葬場があり、ここで火葬された遺体の骨をガンジス川へ流す習慣があります。日本でも亡くなられた方が棺桶に入る前に、体を清める意味で遺体を拭いたりすると思いますが、インドでは火葬をする前に、ガンジス川での体を洗います。布で覆われているので体が見える事は稀ですが、川で遺体が浮く瞬間があるのは確かです。
また、亡くなられたインド人全員が火葬をされるとも限りません。妊娠をしている女性や、子供などが亡くなった場合は重石をつけられて川に沈められるしきたりがあり、稀に川の上に浮いてくることもあるそうです。
筆者がガンジス川に行った際に、遺体を見ることは1度もありませんでしたが、見かけたという方の話も聞いたことがありますので、ガンジス川に行く際には心の準備だけしておきましょう。
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ガンジス川では船に乗って観光できる
ホントです。
ガンジス川では、船に乗って様々なガートを眺めることができます。船の種類はプライベートボート・乗合ボートに分かれます。プライベートボートならあなたのグループと船員しか乗っていませんが、乗合ボートだとインド人と一緒に定員ギリギリの状態で乗るようなかたちになります。船員に加えてガイド乗って案内をしてくれる場合もあります。
料金はプライベートボートなら1000ルピー程度、乗合ボートなら100ルピー程度が相場になります。ボートの近くを歩いているとたくさんのインド人がボートに乗らないかと誘ってくるので価格交渉をして適正価格で乗りましょう。
ガンジス川では怪しい人に声を掛けられる
ホントです。
ガンジス川はインド全土だけでなく、全世界からも観光客が訪れます。観光客がいる場所にはその人たちを狙う悪い奴がセットで存在することを忘れないようにしましょう。
「トモダチ、トモダチ」や日本語の地名で話しかけてくるインド人には要注意です。私とあなたは友達なので、ガンジス川を案内すると言われて着いて行くと、高いガイド料金を請求するオチが待っています。ガイドにアテンドほしいのであれば、事前にホテルやゲストハウス経由で信頼できる人をアテンドしてもらうことをおすすめします。
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ガンジス川で沐浴すると病気になる
半分ウソ、半分ホントです。
「インドに行くと、お腹を壊す」という噂がありますが、それと同じでガンジス川に入ると病気になるかならないかは「人によります」。当然ですがインド人はガンジス川で沐浴しても、病気になることはほとんどありません。それはインドの自然環境にある菌に対して免疫あるからです。
日本人がインドで沐浴をして病気になったという話はよく聞きますが、日本人でもインドに長く滞在している方や、元々免疫が強い方はそうならない可能性もありますので、「一生に一度だし、どうしてもガンジス川で沐浴をしたい!」という方はチャレンジしてみることをおすすめします。
ガンジス川は物凄く混んでいる
ホントです。
ガンジス川はヒンズー教の聖地です。インド国内に加え、世界各国から人が押し寄せます。そのためガンジス川のメインエリア、「ダシャーシュワメード・ガート」は朝から晩まで大混雑です。特に、プージャ(アールティ)という儀式が行われる19:00~21:00ごろに混雑のピークを迎えます。
ダシャーシュワメード・ガートへ向かう道は一本道なので、プージャが始まる前、終わった後は人が溢れかえるほど歩いています。夜になると、混んでいるだけでなく物乞いがいたりして、少し怖い雰囲気なので仲間とはぐれないよう注意して行動しましょう。
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ガンジス川ではインド人が沐浴している
ホントです。
沐浴は祈りを捧げながら何度も川に潜り罪を浄化する行為ですが、ヒンドゥー教の聖地であるバラナシでは、インド人なら老若男女がこの神聖な行為をガンジス川で行っています。
ちなみに、男性や子供は上裸で沐浴をしますが、女性は肌を露出することが宗教的にNGになので、サリーなどの衣類を着用したまま沐浴をしています。神聖な行為なので近くで騒いだりしないように注意しましょう。
ガンジス川ではインド人が遊んでいる
ホントです。
ガンジス川は沐浴をする神聖な場所ですが、同時にインド人の生活を支えている川です。洗濯をしたり、泳いだり、水遊びをしたりする方を見かけることもあります。
バラナシのガンジス川でボートには、川をぐるっと回るものと、ガートの向こう岸まで行って停留するものがあります。向こう岸まで行くボートに乗って向こう岸まで行くと、小さなテントの中にカバンや衣服を置き、川に入って遊ぶインド人を多く見かけます。ガートの向こう岸は比較的空いているので、もし沐浴ついでに川で遊びたければ、そのようなボートを探して乗船することをおすすめします。
ガンジス川で幻想的なセレモニーが見れる
ホントです。
ガンジス川のダシャーシュワメード・ガートでは夜19時からプージャと言われる火をつかった儀式が行われます。プージャは川のすぐそばにある横長いステージの上で行われるのですが、プージャが始まる1時間ほど前の時間帯になるとステージの周辺にたくさんの人が集まってきます。
もしプージャをゆっくり見たければ、ガンジス川に浮くボートの上から見るのがおすすめです。100ルピー程度払えば1時間ほどのガンジス川クルーズの後、プージャの舞台の近くからゆっくりと見ることができます。
ガンジス川は汚染されている
ホントです。
神聖なガンジス川にゴミを捨てるなんて信じられない!と思われるかもしれませんが、インドは一部の都市部を除いてゴミを道端や川、海に捨てるという習慣がまだ残っていますのでペットボトルやお菓子の袋などが浮いているのをよく見かけます。
また、ガンジス川は観光地というイメージがありますが、インド人の生活と密接な存在です。洗濯をする際に使う洗剤が流れてきたり、ガンジス川の中で体を洗う人がつかったシャンプーやボディーソープが流れてきたりすることもあります。暑い季節になると、臭いを感じることもあるかもしれません。
ガンジス川ではインド人にセルフィーをお願いされる
ホントです。
インド国内で人が集まる場所に行くと、日本人は珍しいのでインド人にガン見されます。特にインド人の中でも10代などの若い人たちについては、日本人に「Please Selfy」(スマホで一緒に自撮りしよう!)と声をかけてきます。ガンジス川はたくさんのインド人がいますので例に漏れずセルフィーをお願いしてくる若者がたくさんいます。
たいていの場合は、本当にセルフィーを撮りたいだけなので撮っても問題ないですが、スリや詐欺などの犯罪に巻き込まれる可能性もありますので、心配なら断ることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ガンジス川と聞くとカオスな世界観やネガティブなイメージを持っている方が多いかと思いますが、ガンジス川では幻想的なセレモニーがあったりクルーズを楽しめたり、素敵なところがたくさんあります。インドに行く際には必ず訪れたいスポットですので、ぜひあなたの目でウソ・ホントを確かめて来てください。