インドの道端で牛と遭遇した時の対処法
これからインド旅行や出張に行く方の中には、こんな噂を聞いたことがあるのではないでそうか?
「インドの道には普通に牛が歩いている」
巷のインド旅行記や、書籍にはインドの道端を悠然と歩く牛の様子が多く執筆されていますが、これは事実です。日本では牛が道端を歩いているなんて事は、なかなか無いので信じられないという方や、そのような状況を想像してインドで牛と遭遇して危険な思いをするのではないかと不安になる方もいらっしゃる方もいらっしゃると思います。
インドでは牛だけでなく、野良犬や野良猿など日本の街中では見かけない動物とよく遭遇します。今回は、インドへ初めて行った方が牛や野良犬と出くわした時にパニックにならないように、インドで見かける放し飼いの動物と、それらに遭遇した際の対処法や注意点をご紹介します。
インドで牛が道を歩いている地域
インドは地域を問わず牛が道を歩いています。もちろん、牛はそこが車道なのか歩道なのかは判断できませんので自由に歩くことは当然ですし、たとえデリーのような都心であっても牛は悠々自適に歩いています。
ただし、インドは地域によって道を歩いている牛を見かける機会には多少の差があります。例えば、ガンジス川やヒンドゥー教の聖地として有名なバラナシは多くの牛と遭遇する地域の1つです。逆に、経済都市として有名なムンバイではほとんど牛を見かけることはありません。このような都市で独自のルールや規制があるのかもしれませんが、それは正確には分かりません。
都市部かそうでないかによって、道を歩いている牛の多さが決められるわけではありません。特に規則性はないので、インド旅行に行った際にはインドの道を歩いている牛を恐がらず、結果的に牛が多い都市を滞在した際には「あ、ここの都市は牛が多いんだな」と気楽に受け入れることをおすすめします。
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インド現地の方々は牛とどう接しているのか
道を塞がれた時どうするのか?
インドで牛は神聖な生き物です。そのため、牛が道を立ち往生して渋滞が発生したり、細い道を牛が塞いだりしたとしても危害を加えることはありません。
では、そのまま自身の移動を妨害されたまま牛を放っておくのかというとそういうわけでもありません。インド現地の方々は牛に対して、大きな音を出してその場を追い払います。具体的には、道を邪魔する牛に対して手を叩くいたり、大きな声を出したりします。(それでも牛がどかないことが多いですがインド現地の方々は頑張ります)
牛のエサはどうなっているのか?
素朴な疑問として「道を歩く牛達はどうやって生きているのか?」と思う方も多いのではないでしょうか?
インドでは、その地域に住んでいる住人が近くをウロウロしている牛に対して餌をあげる文化があります。日本では食用の牛や乳牛を搾るための牛が多いため、与える餌に対して気を遣うイメージがあると思いますが、インドでは食材やその鮮度などを気にせず人間の食事の残りを牛に与えます。
また、インドでは残念なことにゴミ回収のインフラが充分ではありません。ゴミ袋や屋外のゴミ箱に入れず、家の外に家庭ゴミを放り投げて捨てる文化も残っています。これらのゴミに含まれる食品を食べている牛も多いのが事実です。
インドの道で牛に遭遇したらどうしたらいいのか?
上述した通りインド現地の方々は長年牛と上手に共存をしています。そのため、インドの牛は自由に暮らしており、人に慣れているために、遭遇しても警戒や威嚇をすることは、ほとんどありません。
インドの牛は感情表現豊かなインド現地の方々でも、動じない精神力を持っていますので、日本人の感情表現ではきっと動じないでしょう。そのような理由から、インドで牛に遭遇した際に日本人の皆様がとる行動として筆者がおすすめするのは、
「何もせず、牛が通り過ぎるのを待つ」
です。触らず、通りたい道を塞いでいたとしてもご自身が通れるスペースを空けてくれるまでじっくり待つことをおすすめします。
また、可愛いからといって牛には安易に触らないようにしましょう。感染症や雑菌をもらってしまう可能性もあるので、注意をして下さい。
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インドの道で牛の糞に遭遇した時はどうしたらいいのか?
牛も生き物なので、排せつをします。日本の場合は、道端に動物の糞が落ちていたとしても犬や猫の糞ぐらいなので可愛いものですが、牛の糞は巨大なので注意が必要です。
日中であれば、牛の巨大な糞に気付き避けることが可能ですが、夜になると暗い色の牛の糞は気付きづらいので注意が必要です。もしあなたが夜にインドの街を歩いていて「もしかしたら、、これは牛の糞のニオイ??」と思ったら足元に注意をして下さい。
インドにいる牛以外の動物
インドの野良犬
インドには野良犬がたくさんいます。日本では一部の自然豊かな地域を除いて野良犬を見かけることはないので、最初に見る方はびっくりするかもしれませんが、特別な事をしなければ野良犬が危害を加えることはありません。
インドの道にいる牛と同じく、インドの野良犬も近隣に住む方々から餌をもらって生きています。インドでは、屋台や屋外のレストランも多くそれらの近くにファミリーで生息している野良犬も多いです。インド現地の方々が野良犬に残飯を与えている姿も多く見かけます。
犬は忠誠心が強い生き物のため1度餌をあげれば、あなたの後をついてきます。もし、あなたがインドで野良犬と遭遇して長期的に養う気が無ければ、どんなに可愛くても餌を与えずにスルーすることをおすすめします。
インドの野良猫
インドにも野良猫はいます。ただし、他の野良動物に餌を奪われてしまっているせいか、少し痩せこけています。
猫も犬と同じく近隣の住民の方々に餌をもらって生きていますので、もしどうしても気になる猫がいれば餌をあげてみるのも良いと思いますが、中には凶暴な猫もいますので気を付けてください。
インドの野良猿
インドでは野良、、というよりも野生の猿もよく見かけます。エリアを特定しづらいのですが、自然が多い地域で猿をよく見かけます。
筆者が猿を見かけたのは、バラナシの街中、デリーからアグラに向かう途中の道、ムンバイの山奥、などです。猿は見た目が可愛らしい一方で非常に頭が良く時に凶暴です。
バッグから所持品を盗まれたり、傷跡が残るほど引っかかれたりなどのトラブルをインド現地の方から聞いたこともありますので、この記事でご紹介した動物の中で一番注意をしていただきたい動物の1つです。
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まとめ
いかがでしょうか?インドの牛だけでなく、野良犬や野良猫、猿など、インドならではの動物に遭遇した際に、お役に立てる記事になればと思っています。インドは日本と比較して、動物に対して心理的な壁がありません。インド旅行に行った際には牛等の動物に恐がらずに、ぜひインド現地の方々と同じように動物との共存を楽しんでみて下さい。