ハリドワールってどんな街?おすすめの観光スポットと行き方をご紹介
ヒンドゥー教の聖地の、ハリドワールはインド北部を横断するガンジス川の上流にあります。ハリドワールはヒンドゥー教徒の憧れの地であり、街の中には無数の寺院やアシュラム(道場)が立ち並んでいます。そして、川では多くの人々が沐浴やお祈りをしていて、ここは聖地だと実感させられる場所です。
ハリドワールを流れるガンジス川の水はバラナシに比べると、澄んでいてとてもきれいなので、もしインドで沐浴をするならハリドワールがおすすめです。きれいな川とたくさんのお寺。そんな聖地でお寺巡りをしてみませんか。今回はガンジス川上流の聖地ハリドワールのおすすめの観光スポットと行き方を紹介します。
ハリドワールへの行き方
ハリドワールはデリーからアクセスしやすい街です。列車ではデリーからハリドワールまで5~7時間程で行くことができます。また、バスの場合は7~8時間程です。
また、飛行機を利用する場合はデリーからハリドワールの北にあるデラドゥンという街まで1時間乗り、そこからハリドワールまで列車に1時間乗るという方法もあります。
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ハリドワールの観光に必要な日数について
有名なお寺に的を絞って回れば、ハリドワールは2日間で観光できます。ハリドワールの目玉はやはり、ガンジス川の岸辺で行われるアールティー(お祈り)です。これを見ずしてはこの街に来た甲斐がありません。お祈りは早朝と夕方にあるので、それを頭に入れて計画を立てましょう。
なお、今回紹介する観光スポットはアールティーが行われる場所からオートリキシャで30分以内の場所なので、夕方までに戻ってくることが可能です。ただ、同じく観光スポットとして紹介するマンサー・デーヴィ寺院とチャンディ・デーヴィ寺院は高台にあるので、戻る時間に余裕を持つことをおすすめします。
ハリドワール内での移動手段について
ハリドワール内での移動はオートリキシャが便利です。ただし、ハリドワールのリキシャー乗り場には物乞いの人がたくさんいます。一人の人にお金を渡すとどんどん集まってきてしまうので注意してください。
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ハリ・キ・パイリー
営業時間・定休日 | アールティー(お祈りの時間) 5:30~6:30、18:00~19:00 年中無休 |
アクセス | ハリドワール駅からオートリキシャで10分 |
入場料金 | 無料 |
所用時間 | 2~3時間 |
ハリ・キ・パイリーはヒンディー語で「ヴィシュヌ神の足跡」という意味を持つ、ハリドワールで一番賑わっているガート(岸)です。朝と夕方のアールティー(お祈り)の時間にはガートと近くの橋にたくさんの人が集まります。お祈りの儀式は鐘の音とお祈りの歌で和やかな雰囲気です。
なお、昼の時間帯には、ここ周辺に寄付を求める人たちがたくさんいます。とてもしつこいので気をつけてください。また、橋を渡ったところには巨大なシヴァ神の像があるスワミー・ヴィヴェーカナンダ公園があります。
近くにはレストランや宿が多くあります。また、この辺りの狭い路地に入ると洋服や雑貨のお店が集まっているので、ぜひ歩いてみてください。
マンサー・デーヴィ寺院
営業時間・定休日 | 寺院 7:00~19:00、 ロープウェイ 6:30~17:00 いずれも年中無休 |
アクセス | ハリ・キ・パイリーからロープウェイ乗り場まで徒歩10分 |
入場料金 | ・ロープウェイのみ有料 100ルピー ・チャンディ・デーヴィ寺院との共通チケットは263ルピー ・ファストパス付きの共通チケットは333ルピー |
所用時間 | 1~2時間 |
▼寺院の場所
▼ロープウェイ乗り場の場所
マンサー・デーヴィ寺院はハリドワールで最も人気のある寺院です。ここに祀られているマンサー女神は願い事を叶えるご利益があるとされていて、毎日たくさんの人が参拝に訪れています。 寺院にはマンサー女神の他にもたくさんの神様が祀られていて、ヒンドゥー教徒の方々はそれぞれにドネーション(お賽銭)を施しています。 なお、寺院内の撮影は禁止です。
この寺院は丘の上にあり、歩いていくこともできますが1時間ほどかかるので、ロープウェイを利用した方が良いでしょう。ロープウェイは同じく丘の上に立つチャンディ・デーヴィ寺院との共通チケットがありますので、利用する場合はそれを購入しておきましょう。
山頂にある寺院からの見晴らしも抜群ですが、それに気を取られていると猿に荷物を盗まれたりすることもあるので、注意しましょう。 また、マンサー・デーヴィ寺院の門前町のお店ではお供え物を売りつけようとしてくるので、いらなければ拒否しましょう。
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マヤ・デーヴィ寺院
営業時間・定休日 | 6:30~12:00、15:00~21:00 年中無休 |
アクセス | ハリドワール駅から徒歩10分 |
入場料金 | 無料 |
所用時間 | 1時間 |
マヤ・デーヴ寺院はハリドワールで最も古い寺院のひとつです。見た目は普通の寺院ですが、なんとこの寺院は11世紀に建てられている歴史のある寺院です。この寺院はマンサー・デーヴィ寺院、チャンディ・デーヴィ寺院とともにハリドワールで人気があります。この寺院で祀られているマヤ女神は位の高い神様でハリドワールは昔、「マヤプーリ」と呼ばれていました。
寺院内は静かで落ち着く場所です。なお、マヤ・デーヴィ寺院では朝の6時半からアールティー(お祈り)が行われています。ハリドワール駅からも近くアクセスしやすいので、ぜひお祈りに参加してみてください。寺院内の撮影は可能です。
パワン・ダーム
営業時間・定休日 | 6:00~20:00 年中無休 |
アクセス | ハリ・キ・パイリーからオートリキシャで10分 |
入場料金 | 無料 |
所用時間 | 1時間 |
パワン・ダームはハリドワールの中心地から離れた場所にある寺院です。寺院内には精巧なガラス細工や豊かな宝石で飾られた像があり、見て楽しむことができる寺院です。特に、神話の一場面の、アルジュンに聖典を教えるクリシュナ神の像は一見の価値があります。
この寺院内の写真撮影は可能です。また、パワン・ダームの周辺にはたくさんの寺院があるので時間があれば歩いてみるのも面白いでしょう。
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バーラット・マタ寺院
営業時間・定休日 | 5:00~21:00 年中無休 |
アクセス | ハリ・キ・パイリーからオートリキシャで15分 |
入場料金 | 無料 |
所用時間 | 1~2時間 |
バーラット・マタ寺院はタワーのような形の寺院です。バーラット・マタは「インドの母」を意味しており、インドのヒンドゥー・ナショナリズムの象徴となっています。この寺院は1983年に当時の首相であるインディラ・ガンジーによって建てられました。
寺院は8階建てになっていて、寺院の主神であるバーラット女神は1階に、最上階にはシヴァ神が祀られています。また、5階には仏教など、ヒンドゥー教以外の宗教の絵画やインドの歴史を描いた絵画の展示もありますので、芸術好きな方はぜひ訪れたい寺院です。ちなみに、バーラット・マタ寺院の近くには、たくさんの神様の像がありテーマパークかのように派手なヴァイシュノ・デーヴィ寺院もあります。
シャンティクンジ
営業時間・定休日 | 年中無休 |
アクセス | ハリ・キ・パイリーからオートリキシャで15分 |
入場料金 | 無料 |
所用時間 | 2時間 |
シャンティクンジはハリドワールで有名なアシュラム(修練道場)です。ここではヒンドゥー教徒の人たちが日々お祈りや精神修養を行っています。観光客にも寺院などを公開しています。また、決まった時間に行けばお祈りの参加も可能です。このアシュラムにはとても平和な雰囲気が漂っています。
また、エターナル・ランプという1926年から灯され続けている炎があり、5:30~9:00、12:00~16:30に見ることができます。お祈りは朝の5:00~7:30の間に訪れれば参加が可能です。夕方には瞑想も行われています。詳しくは公式のホームページをチェックしてください。
まとめ
ハリドワールには寺院とアシュラム以外の観光スポットがほとんどありませんが、ここはインドの重要な聖地です。朝夕のアールティーも規模の大きなものですし、ガンジス川で沐浴をする人たちもとても真剣です。この街は普段の生活で神様を信仰していない人こそ、訪れて体感してほしい場所です。
また、ハリドワールは4つの聖地が持ち回りで催すクンブ・メーラーというお祭りの開催地のひとつです。祭りの期間中には街がヒンドゥー教徒の人たちで溢れかえり、寺院でも大規模なお祈りが行われます。クンブ・メーラーは3年に1度のお祭りなので遭遇することは難しいですが、ハリドワールへ行く際にはぜひ日程を調べてみましょう。もしかしたら、何千万人ものヒンドゥー教徒の集まる祭典に参加できるかもしれません。