インドのお祭りホーリーの開催地や参加方法を徹底解説!
皆さんはインドのホーリーというお祭りをご存じでしょうか?街中、人までカラフルに彩られるお祭りなので、最近はInstagramなどで写真を見かけることも多くなってきました。
今回はホーリーの概要や歴史、ホーリーで有名な場所から、楽しみ方や参加方法・注意点まで、ホーリーについて徹底解説します。
ホーリーとは
ホーリー(Holi)とは春の訪れを祝うヒンドゥー教のお祭りです。ホーリーの日は「ハッピーホーリー!」という掛け声とともに、誰彼構わず色粉を付け合ったり掛け合ったりします。誰彼構わず楽しめるお祭りなので、ホーリーの日に外へ出ると日本人の私たちでも一瞬で全身色粉まみれになってしまいます。
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ホーリーの歴史
ヒンドゥー教のお祭りなのでヒンドゥーの神様がホーリーのルーツです。 たくさんのインド人にその名がそのまま名づけられているほどヒンドゥー教で人気が高い神様、クリシュナ。ホーリーの起源は諸説ありますが、そのクリシュナと恋人の女神ラーダにまつわる伝説がホーリーに関係しているという説が有名です。
その伝説とは、クリシュナが若き頃にラーダの肌の色白さに嫉妬して母親に自分の肌について尋ねたところ、「ラーダの顔に好きな色を塗ってしまえばいいのよ」と言われ、クリシュナはそのままその言葉を受け入れて応じたというもの。クリシュナがラーダに好きな色を塗ったことが、色とりどりの色粉をかけ合う現在のホーリーの1つの起源になったといわれています。
ホーリーが開催される時期・時間
インド暦第11月満月の2日間に開催されます。簡単に言い換えると、毎年3月の満月になる2日間です。
2019年は3月20日、21日に開催され、2020年は3月9日、10日に開催予定です。
1日目は前夜祭のような感じでフライングで色を付け合う人がいますが、2日目の日中が色掛け祭りホーリーの本番です。Googleで「Holi」と検索すると、このように毎年ホーリーの日程を教えてくれます。
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ホーリーが開催される場所
インドとネパールのヒンドゥー教のお祭りなので、両国の各地で開催されています。主に北インドのホーリーは激しいことで有名で、近年はホーリー目当ての外国人観光客が増加しているようです。
北インドで特に激しいホーリーということで有名な場所は以下の5つです。
Vrindavan(ブリンダーバン)
タージマハルがあるアグラから程近く、デリーから電車やバスを使って3時間程の場所なのでデリーから日帰りも可能なクリシュナが育った街です。
「インドで1番激しいホーリーの場所はどこ?」とインド人に聞くと絶対「Vrindavan(ブリンダーバン)だよ。」と言われるぐらいホーリー激戦区です。Banke Bihari寺院内では毎年激しい色粉の掛けあいが行われています。色々な色の粉が水と共に掛けあいされ、人々の肌の色が何も見えない状態になるほどです。
Mathura(マトゥラー)
Vrindavan(ブリンダバン)からリキシャーなどで約30分〜1時間の場所にある街Mathura(マトゥラー)。この街はクリシュナ生誕の地とされており、ヒンドゥー教の7大聖地ということもあり街にはたくさんのヒンドゥー教寺院が建っています。 写真はホーリーで有名な寺院はDauji寺院です。
こちらの寺院もブリンダバンと同様のカオスさで、水を掛け合うというよりも、水がシャワーで上から流れ出ています。
Pushkar(プシュカル)
位置はインドの北西ラジャスタン州。湖にかこまれたヒンドゥー教の5大巡礼地のうちの1つの小さな街です。
普段は写真のように巡礼者が訪れ、聖なる雰囲気が漂う街なのですが、ホーリーの日になると街の雰囲気は一変に様変わり。トランスミュージックやEDMが流れ、男性達は服を投げ捨て、人々が踊り狂っています。ホーリーの日はクラブ状態になり、誰が誰だかわからなくなる街がプシュカルです。
Varanasi(バラナシ)
知らない人はいないであろう、ガンジス川で有名な街バラナシ。 生と死が行き交うバラナシはホーリーが激しい街としても有名です。 この街ではホーリーの際に色粉類だけでなく、牛糞も飛んでくるそう。
また、バラナシでは過激になりすぎて事件になることを防ぐために「女性は外に出ないようにしましょう」との張り紙が貼ってある程。どの街でも危険なことは起こり得ますが、特に女性は身を守るためにグループでホーリーに参加するなどの注意が必要です。
Delih(デリー)
インドの首都デリーでは、Holi MOO Festivalという音楽ステージとホーリーが融合したイベントが開催されています。 チケット制で、1人3,500ルピー(約5,600円)と割高ですが会場内にアルコール類や食べ物のブースもあり、色粉は使い放題で、音楽も生演奏なので払う価値は大いにあります。チケット制の会場だと安全の面でも安心して楽しめますしね。
ホーリーを見るだけで楽しむ方法
楽しむには参加するのが1番! ですが、服を汚したくない、参加するのは恐いなど、何らかの事情で見るだけで楽しみたいという方もいらっしゃると思います。
見るだけで楽しむコツは、「色粉をつけられていない状態を保つこと」です。服にちょっとでも色粉が付いていると、“色を付けてもいい人”になってしまい次から次へといろんな人に色を付けられてしまいます。ホーリー当日は野良犬までもが色を付けられているくらいです。ですが、外へ出ると色を付けられることを避けるのは容易ではありません。
私たち外国人は目立つので、現地の人たちは容赦無く狙ってきます。なので色を付けられずに、ホーリーを見るだけで楽しむには外に出ず「宿泊先の窓から外を眺める」か「宿泊先の屋上から外を眺める」が1番の手段でしょう。
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ホーリーに参加して楽しむ方法
ホーリーは老若男女、国籍、宗教問わず元気があれば 誰でも参加できます。ただし、ホーリーの日ということを利用して「ハッピーホーリー!」と言いながらむやみに身体を触ってくる酔っ払いの現地人や変質者も少なからずいるので、女性の方は気を付けて楽しみましょう。必ずグループで行動することや、お祭りだからと浮かれすぎず気を張ることが大切です。
ここでは、ホーリーの参加費用や、具体的な参加方法、参加する際の注意点などをご紹介します。
ホーリーの参加費用
ホーリーの日が近くなると、街中の様々な場所で色粉や水鉄砲などのカラーグッズが売られます。
水鉄砲は約50ルピー~(約90円)。背中に水のタンクを背負う本格的なものから簡易的なものまであります。
色粉は、写真の小袋で一袋35ルピー(約56円)です。色が付いたスプレータイプのものもあります。一人当たり5袋ぐらいの色粉と水鉄砲を用意すると、500円以内で済みます。
安全のためにしっかりとしたイベント会場内で楽しみたい場合は、チケット代がかかります。
ホーリーに参加する方法
ホーリー当日は朝から日が沈むまで街の様々なところで開催されています。野外で現地の人たちと楽しむ場合は、お寺、家の前、公園、道路などでホーリーを楽しんでいる人々に「ハッピーホーリー!」と言いながら混ざっていきましょう。そうすると自然と輪が広がっていき、たくさんの人々と色粉を付け合うことになります。
ホーリーを有料イベント会場内などで楽しむには事前にチケットでの予約が必要な場合があります。ネットでしっかりと行きたいイベントのことを調べてから参加しましょう。
ホーリーに参加する際の準備・持ち物
①色粉
これは絶対にマスト。人に色をつけることが出来なければ楽しくないですからね。
②汚れてもいい白い服
どんな色の服でもいいですが、色が目立ちやすい白い服があれば写真映え100倍!楽しさ100倍です。
③スマホ用の防水ケースorジップロック
ホーリーは色粉だけでなく、水も容赦無く飛んできます。宿に携帯を置いてくることが一番ですが、携帯を持っていく場合は必ず防水ケースかジップロックに入れて持って行きましょう。ケースに入れておけば携帯で写真を安心して撮ることができます。
ホーリーに参加した日本人の感想
ホーリーに似たようなお祭りは日本にないので、日本人の私たちからするとかなり派手なお祭りだと感じるようです。インドという国は日本と文化がかなり違うため、異世界だと思う方が多いですが、そんなインドが街中色だらけになるこのホーリーの日はより一層異世界に感じます。人生で一回は参加してみる価値ありのお祭りです。
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ホーリーに参加する際の注意点
①早めに現地入り
ホーリー当日はお店が閉まり、街が浮かれた状態になるので最低でもホーリー前日までに現地入りしましょう。
②早めに宿を予約
ホーリーの日は有名な地のホテルはどこも宿泊料金が上がり、すぐに空室が埋まるのでなるべく早めに宿を予約して、ホーリーに参加しましょう。
③食料調達は事前に済ませる
ホーリー当日は日中ほとんどのお店が閉まります。なので、食べるものがない!飲むものがない!とならないように食料調達は事前にしておきましょう。
④女性のみならず、男性も暴力などには十分注意
外国人は目立つので、集中的に狙われ暴力に発展するなんてことは大いにありえますので要注意です。安全のためにはできるだけ、グループで参加しましょう。
⑤貴重品管理は厳重に
人が集まる場所に行くと容赦無くもみくちゃにされます。もみくちゃで誰に身体を触られているかわからない状態だと、どこから貴重品を奪われてしまうかわかりません。貴重品は服の中に忍ばせておくなどの注意が必要です。
まとめ
ホーリーはヒンドゥー教のお祭りなので、ヒンドゥー教地域がある他の国でも開催されていますが、ヒンドゥー教信者数がインドが一番多いということもあり、インドのホーリーはどの国と比べてもかなり派手で毎年盛り上がっています。
そんなインドでしか味わえない文化を、ぜひ現地へ行って体験してみましょう。ハッピーホーリー!