インドのカジュラホでおすすめの観光スポット6選と行き方を徹底解説!
カジュラホは独特な寺院群によって有名な小さな村です。どこが独特なのかというと、それは寺院の彫刻です。なんと、官能的な性愛の模様が描かれているのです。カジュラホの寺院群は1986年にユネスコの世界文化遺産として登録されています。寺院の壁面に描かれたおびただしい数の彫刻は必見です。
また、カジュラホは観光の街として有名であるために、街の中ではガイドを生業としている人や物売りの人がたくさんいます。だから、一見すると騒がしい印象を受けますが。やはり、寺院は神聖な場所。朝起きて宿の屋上へ上がると、静寂のなかにお祈りの音楽が聞こえてきます。そんな二面性もこの街の魅力のひとつです。今回は、カーマスートラ(性愛)の街カジュラホのおすすめの観光スポットと行き方を紹介します。
カジュラホへの行き方
カジュラホへ行くときには列車がおすすめです。ただし、どの都市からであっても所要時間は次の通り長くなります。まず、デリーからではハズラト・ニザムディーン駅からカジュラホ駅までだいたい9時間かかります。アグラからは7時間ほどです。また、コルカタからは18時間、バラナシからは13時間ほどです。
また、カジュラホへは飛行機で行くことも出来ます。飛行機の場合はバラナシから1時間ほどで行くことが出来ます。デリーからカジュラホへは飛行機で3時間ほどです。
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カジュラホの観光に必要な日数について
カジュラホはとても小さな街なので、寺院群をまわるだけなら1日あれば可能です。ただし、この街の寺院にハマった方はもう1日くらいは滞在して、この貴重な寺院をゆっくりと眺めるのも良いでしょう。ここの寺院はデリーにも、コルカタにも、バラナシにもない独特な寺院です。夜の寺院群のライトアップや、カルチャーセンターでのダンスショーもあり、2日は十分楽しめます。
もう少し長く滞在するのであれば、自然公園やカリンジャール要塞という景色のきれいなスポットがおすすめです。そちらにもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
カジュラホ内での移動手段について
カジュラホではオートリキシャでの移動が便利です。また、寺院を巡る際には自転車のレンタルもできます。カジュラホの寺院は東郡、西郡、南群の3カ所に集中しています。寺院間の距離は1~2kmほどなので、自転車での移動も可能です。
ただし、カジュラホには信号は設置されていないので、車やオートリキシャには十分に注意してください。また寺院群が宿から近ければ街の様子を眺めながら徒歩で行ってみるのもいいでしょう。
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カンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院
営業時間・定休日 | 6:00~18:00 年中無休 |
アクセス | カジュラホ駅からオートリキシャで15分 カジュラホ空港からオートリキシャで10分 |
入場料金 | 250ルピー |
所用時間 | 1~2時間 |
カジュラホの中心地から一番近いのが西郡の寺院です。そのなかでも代表的な寺院がカンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院です。マハーデーヴァはシヴァ神の別名で、ここにはシヴァ神の象徴であるリンガが祀られています。カジュラホに現存する寺院の中では最大の大きさを誇る寺院です。
また、西郡の寺院は、彫刻のきれいなデーヴィー・ジャグダンベ寺院、や比較的に保存状態のいいラクシュマナ寺院など見所がたくさんあり、カジュラホ観光のハイライトとなる場所です。性愛の彫刻もこの寺院群が最も豊富です。西郡の寺院では夜のライトアップショーも催されています。時期によって時間は異なるため、宿でスケジュールをきいてぜひ行ってみてください。
パールシュヴァナータ寺院
営業時間・定休日 | – |
アクセス | カンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院(西郡)からオートリキシャで5分 |
入場料金 | 無料 |
所用時間 | 1時間 |
西郡の寺院から600mほどにある西郡の寺院では、ジャイナ教の寺院を多く見ることが出来ます。そのなかでも、パールシュヴァナータ寺院は彫刻に美しさがありおすすめです。西郡にはほかにも、白い大理石で造られたシャンティナータ寺院や、小さいながらも彫刻に繊細さのあるアーディナータ寺院などがあります。
西郡の寺院はジャイナ教寺院が中心なので、性愛の彫刻はありません。ただし、東郡よりも空いているため、静かに寺院を眺めることができます。ここでは、混沌としたヒンドゥー教寺院とはまた違った平和な雰囲気が漂っています。なお、寺院に入るときには靴を脱ぎましょう。
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ドゥラーデーオ寺院
営業時間・定休日 | 6:00~18:00 年中無休 |
アクセス | パールシュヴァナータ寺院から徒歩10分 |
入場料金 | 無料 |
所用時間 | 1時間 |
西郡の寺院からさらに500m行くと南群の寺院に着きます。その代表がドゥラーデーオ寺院です。ドゥラーデーオ寺院はアプサラス(天女)の像が美しい寺院です。また、芝生がきれいに整備された寺院内は市民の憩いの場ともなっています。さらに1kmほど行くとチャトラプジャ寺院があります。ここから眺める夕日はまた格別です。
南群の寺院も東郡に比べると、閑散としています。しかし、性愛の彫刻は東郡にも劣らない美しさですので、ぜひ足を運んでみることをおすすめします。
ビージャマンダル寺院
営業時間・定休日 | – |
アクセス | ドゥラーデーオ寺院からオートリキシャで5分 |
入場料金 | 無料 |
所用時間 | 1時間 |
カジュラホの寺院はどこでも、多かれ少なかれ破壊された跡があります。それは14世紀にこの地にイスラム勢力が侵入し、異教徒の寺院を破壊したという痛々しい歴史の痕跡です。その破壊の跡を最もはっきりとみられるのが、ビージャマンダル寺院でしょう。
この寺院は一見すると、瓦礫の山のようです。しかし、ここに住む人たちにとっては、他の寺院と同じように神聖な寺院なのです。筆者が訪れたときにも、ここを修復している人たちが、修復の経過を説明してくれました。まだまだ時間はかかるでしょう。それでも、そこが寺院であるということに、心が動かされます。カジュラホ観光の必見の寺院です。
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カリンジャール要塞
営業時間・定休日 | 9:00~17:00 年中無休 |
アクセス | カジュラホ中心地から車で約2時間30分 |
入場料金 | 300ルピー |
所用時間 | 1~2時間 |
カジュラホの中心地から車で約2時間30分の距離にあるカリンジャール要塞は、高台に建つ絶景スポットです。立派な要塞も保存状態が良く、インド人の観光客が多く訪れています。要塞内にはヴェンカット・ビハリ寺院もあり、数々の彫像が見られます。そして、ここは文句なしの夕日スポットなので、カジュラホで日数の余裕があれば是非ともおすすめしたい場所です。
ちなみに、カリンジャール要塞はサトナーという都市からも車で2時間30分ほどです。
レネアの滝
営業時間・定休日 | 9:00~18:00 雨季(6月頃~9月頃)は閉鎖 |
アクセス | カジュラホ中心地から車で30分 |
入場料金 | 車での入場料600ルピー ガイド料75ルピー |
所用時間 | 2~3時間 |
レネアの滝はインドで唯一のグランドキャニオンといわれる場所です。カジュラホの中心地から車で30分ほどのケン・ガディアル自然保護区のなかにあります。保護区のなかには水牛や猿、鹿など様々な動物がいます。そのなかを国の許可証をもったガイドの人に車で案内してもらいながら進むと、滝のある場所に着きます。そそり立つ断崖とその間を流れる緑色の川。まさに絶景が広がっています。
注意点は、雨季になると川の増水のために立ち入り禁止となってしまうことです。また、ガイドの人が注意を払ってくれますが、崖からの転落にはくれぐれも気を付けてしてください。
まとめ
異教徒による寺院の破壊という哀しい歴史を持つカジュラホ。それでも、破壊をまぬがれてある彫刻の意外と穏やかな表情には心が和みます。そして、どんなに大きな被害があっても、そこから再建しようとする人たちの静かな努力は感動的です。カジュラホは規模の小さな街ですが、きっとここでの観光は心に残るものとなることでしょう。
カジュラホには、カンダーリヤ・アート&カルチャー・センターという施設があります。そこでは毎日、民俗衣装に身を包んだ踊り子たちによる伝統舞踊のショウ-を楽しむことが出来ます。カジュラホに立ち寄った際にはご覧になってみてはいかがでしょうか。また毎年、西郡の寺院にてカジュラホ・ダンスフェスティバルが行われています。時期は年ごとに違いますので、興味のある方はリサーチの上、ご参加ください。